新入社員が意識すべき印象に残る挨拶のポイント
新年度を迎える春。新入社員にとってこの時期は、入社式、歓迎会など、新しい職場に仲間入りする上での挨拶が欠かせません。入社後まもなく訪れるこの新入社員の挨拶のタイミングこそ、全社員が注目するなか、自分らしさをアピールできる絶好の機会です。ただ一方で、まだほぼ知らないも同然の人たちを前にして、どのような挨拶をすればいいのか頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、新入社員となる人が、挨拶の言葉を考えるうえでどのように意識すればうまくいくのかをまとめてみました。
新入社員の挨拶の基本の流れ
いい挨拶を考える上で、まずは基本となる挨拶の型を押さえましょう。
新入社員の挨拶の基本は3つの点で構成されます。
- 自己紹介
- 職場・仕事に対する意欲
- 今後の抱負と指導のお願い
この基本型をまず頭にいれて、ご自身の立場で文章を考えてみましょう。
オーソドックスな文例
本日入社いたしました○○○○と申します。
○○大学では、野球部に所属し副キャプテンをしておりました。
仕事では、営業としていち早く戦力になれるよう、一生懸命頑張らせていただきます。
まだまだ右も左もわからずご迷惑おかけすることもあるかと存じますが、
ご指導くださいますようどうぞよろしくお願いいたします。
重要なのは印象に残すワンメッセージ
上記のような文章や、文例辞典にのっているような挨拶は、決して悪いとはいえませんが、どこかで聞いたことのある感が否めず、あなたらしさが印象として残りません。
そこで重要になるのが、あなたが最も伝えたいことを、ワンメッセージに絞ること。たとえば上記文例をベースにするなら、“野球部”をテーマにして伝えたいことをワンメッセージに絞ることができます。
野球部をキーにした文例
おはようございます!(野球部らしい大きな声で)
本日入社いたしました○○○○と申します。
○○大学では、野球部でキャッチャーをしており、試合中はいつも大声をはりあげていました。
仕事では、右も左もわかりませんが、まず大きな声で挨拶することを基本として
いち早く戦力になれるよう一生懸命頑張らせていただきます。
ご指導くださいますようどうぞよろしくお願いします。
どうでしょう?野球部という一貫したテーマを置くことで、挨拶にまとまりがでる上、
野球部出身で声の大きい、気持ちのいいやつ、という印象が残せると思います。
ダラダラ長い挨拶には要注意
また、向上心のある人ほど注意したいのが、挨拶の工夫を考えすぎるあまり、長々とした挨拶になってしまうこと。どんなに面白い話になったとしても、長い挨拶は「いつまで話すんだ?」と聞く人に不快感を与えたり、「新人のくせに調子に乗っている」とあなた自身の印象を落とす事態にもつながりかねません。
伝えたいことを、短く、簡潔に伝えることは、あらゆるビジネスの基本スキルでもあります。あなたのイメージを左右する最初の場面だからこそ、そのあたりはくれぐれも注意していきましょう。
まとめ
新入社員が印象に残る挨拶をしようと思ったとき、意識すべきなのはワンメッセージに絞ること。あなたらしさを伝える一貫したテーマを設定し、短く、簡潔に挨拶をすることができれば、聞いてもらった人の記憶にきっと何かが残せるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。